らくだ書店読書会報告
こんばんは、前回の続きを更新したいと思います。
書店員の個性が出ています。お楽しみあれ!!
1960年代の学生運動が盛んなころの話。この時期を題材にし庄司薫によって書かれた、4部作中の4部作目だが、途中から読んでも十分に楽しめる作品になっている。
夢を持った若者たちが集まり奮闘するが、その夢もやぶれてしまう・・そんな中で彼らはどのように生きて行くか書かれている。
言葉の運びが上手く、騎士団長殺しで話題沸騰中の村上春樹が影響された作家。
ハルキストはぜひ!!そうでない人も、彼の紡ぎ出す言葉に感動してみてはいかかでしょうか。
三島由紀夫伝で、各ページの一番下に小さく三島由紀夫の面白エピソードが書かれていて、隅から隅まで楽しめ、三島由紀夫を知れる本。
あの文豪太宰治に向かい“あなたの文学が嫌いだ!”と言い放った訳や、著書の仮面の告白は太宰が書いた人間失格のような自叙伝ぽいがそうではない話を書いていることなど知ることができる。
・「芸術と青春」岡本太郎
岡本太郎によるエッセイ。特に20歳前後はパリでの青春物語で、青春を謳歌する岡本太郎が描かれていて、おもしろく、生活の信条では、岡本太郎の生き様が書かれていて、とても岡本太郎好きにはたまらない作品ではないだろうか。
紹介者は岡本太郎の情熱的だけど理知的なところがかっこいいと高揚していた。
みうらじゅんとは、“マイブーム”“ゆるキャラ”の言葉を生み出した人。彼自身考えることはくだらない。
この本は仏像がたまらなくかっこいいと感じた「みうらじゅん」は仏教について勉強し、仏教の思想を彼らしく、砕けた感じに紹介している本。仏像かっこいいと思っているそこのあなた!ぜひ読んでみてはいかかでしょうか。
・「正しい保健体育」みうらじゅん
先ほど紹介したように、“結婚するなら自分を介護してくれる人がいい”など、くだらないことを書いているが、その みうらじゅん らしい、くだらなさがはまってしまうような作品。
唯一の男メンバーで、遠慮気味にさらりと紹介していたので、気になる人は本を開いてみてはどうでしょうか。
・「雪沼とその周辺」堀江敏幸
堀江敏幸に恋をした・・・彼は地味で、有名ではない。だが、彼の紡ぎ出す文は人の心を捉えるのだ。言葉の運びが上手く、物語なのにエッセイのような作品を書く彼、言葉にできないが、一風変わった描写があり、フランス語の翻訳や教授を務め、コツコツと努力を重ねるそんな彼に心を奪われた人の選んだ本。それが「雪沼とその周辺」
現代の話だが、どこか懐かしさを感じ、仕事の疲れすらも飛んでいってしまうような、ほっと和む一冊。短編集で、最初のスタンスドットで驚き、2作目を読んだらもう彼のとりこになってしまったそう。才能がある人たちの話ではなく、平凡な人たちが頑張っていく話だから、自分も頑張ろうと思えるはなし。
頑張ることに虚しさを覚えたとき、仕事後、バイト後、学校後、疲れた時、手にとってみてはどうでしょうか。
以上で、第1回書店員の読書会の報告を終わります。
※あくまで個人の感想です 読書の参照にお役立てください。